細菌感染

細菌は、顕微鏡でようやく見える程度の単細胞生物で、体内や、土壌、海水など様々なところで生きています。体内の常在菌叢中の細菌は、食べものの消化を助けたり、もっと危険な細菌が増殖するのを防いだりしながら、実際に人の役に立っています。細菌の中で、病気を起こすものを病原菌と呼び、有害な物質(毒素)を作ったり、組織を侵食し、病気を起こします。それを細菌感染と呼びます。

血管腫血管奇形では、皮膚の常在菌が血管腫など出血したところや傷から感染を起こし、皮膚感染、蜂窩織炎になることが多いです。またそこから敗血症になることもあります。

またシロリムスやステロイド、ビンクリスチンなど免疫抑制を起こす治療薬を投与している間に、ニューモシスチスという肺炎を起こすことが稀にあります。これはニューモシスチス・イロベチー(Pneumocystis jirovecii)による重症の肺炎です。