ガイドライン

(診療)ガイドラインは、エビデンス(根拠、裏付け)などに基づいて、最良と考えられる検査や治療法などを提示する文書のことを言います。患者さんと医療者を支援する目的で作成されており、意思決定の際に、判断材料の1つとして利用されることがあります。また、診療ガイドラインに基づいた検査や治療が行われ

ることによって、診療の質が保たれるとされています。

ガイドラインを作る際は、その病気の研究者がたくさん集まり、その病気に関する診断、治療についての疑問を集め、さらに、まとめる土台を考えます。そこで、国内外から問題の回答を得るための論文を探し出します。さらに、信ぴょう性の高いものを選び、その内容をまとめます。非常に時間がかかる作業です。最終的には、専門家ではない医療者にも伝わるようにその内容を詳しく書きます。また最近では、患者さんにも読んでもらえる内容にすることもあります。

血管腫・血管奇形では、「血管腫・脈管奇形・血管奇形・リンパ管奇形・リンパ管腫症診療ガイドライン 2022」が2023年3月に新たに発刊しました。主に、医療者向けの内容で、その量も膨大ですが、非常にためになる内容です。また一般の方向けのサマリーもありますので、どうか一度手に取ってみて下さい。

 

血管腫・脈管奇形・血管奇形・リンパ管奇形・リンパ管腫症診療ガイドライン 2022