血管奇形

血管奇形(vascular malformation)とは、ISSVA分類で静脈奇形(venous malformation)に代表される血管性の疾患です。
また、ISSVA分類で奇形(malfromation)に分類するものである、リンパ管奇形(lymphatic malfromation)や動静脈奇形(arteriovenous malformation)などを合わせて示していることも多いです。

「血管奇形」と「脈管奇形」との違いは、下記を御覧ください。

 

血管腫・血管奇形(脈管奇形)と診断されたら…

Q 「血管奇形」と「脈管奇形」って、何が違うのですか?
A 
どちらも正しい言葉ですが、「脈管奇形」は「血管奇形」を含んだ呼び名です。

「血管腫・血管奇形」という病名は、これまで学会や診療の中でもよく使われており、現在でも学会名や教科書などでも用いられています。しかし、最近では「血管奇形」の中に「リンパ管奇形」が含まれないということから、血管とリンパ管を総合した「脈管」を使用した「脈管奇形」を使用されることが増えてきています。しかし、まだまだ広がっていないため、今回は「血管腫・血管奇形(脈管奇形)」と記載させて頂きました(脈管奇形は適宜、補足的に記載しています)。このように病気の呼び方もまだ完全に定まっていないことからも、この病気の難しさが感じられますね。