凝固因子

出血した時に、傷口をふさぎ、出血を防ごうとする機能を「止血」といいます。止血の時に働くものを凝固因子と呼びます。

血液凝固因子は、それぞれが作用しあい、連携して血を固めています。その凝固因子が1つでも欠けると、血は固まりにくくなります。全部で12因子あり、それぞれが重要な役割を持っています。

「血管腫・血管奇形」では、静脈奇形などの低流速型脈管奇形による局所(限局性)血管内凝固異常や、カポジ肉腫様血管内皮細胞腫、房状血管腫によるカサバッハ・メリット現象(症候群)などによる凝固異常が知られています。また、先天性血管腫やリンパ管腫症(特にカポジ型リンパ管腫症、KLA)やMultifocal lymphangioendotheliomatosis with thrombocytopenia/Cutaneovisceral angiomatosis with thrombocytopenia (MLT/CAT)と呼ばれる疾患で起こります。

どれも、血液検査上は、フィブリノーゲンが低下、D-dimer、FDPが上昇します。
その程度は疾患により様々ですが、カサバッハ・メリット現象が最も重症です。

【日本血液製剤協会】

血が止まる仕組み

 

【YOUTUBE動画 】

止血の仕組み(ころちゃん先生)

目で見る病気 第3版 VOL.4 循環障害(止血・血栓・血小板)(医学映像教育センター)