手指部静脈奇形

日本語名

手指部静脈奇形

英語名

Finger venous malformation / Venous malformation of the finger

略語

読み方

しゅしぶじょうみゃくきけい

カテゴリ

6、静脈奇形

ISSVA分類

低流量奇形(Slow-flow malformation) > 静脈奇形(VM)

手指部静脈奇形(finger venous malformation)とは、手の指に生じる静脈奇形のことです。静脈奇形は、生まれつき静脈が異常に拡張して血液が溜まりやすくなる病気で、指にできた場合は「手指部静脈奇形」と呼ばれます。

指の皮膚の浅いところにある場合は青紫色に見えることがあり、深いところにある場合は腫れやしこりとして触れます。指を下げたり力を入れると膨らみ、心臓より高く上げると縮むのが特徴です。

症状としては、痛み、腫れ、指の動かしにくさなどがあります。病変の中に血栓(血の塊)や静脈石ができることもあります。

指は細かい神経や腱が集まっている場所のため、治療には慎重な判断が必要です。限られた範囲の病変であれば外科的切除が有効なことが多く、根治が期待できます。硬化療法は指の神経を傷つけるリスクがあるため、慎重に適応を判断します。症状が軽い場合は、圧迫療法や痛み止めなどの保存的治療で経過を見ることもあります。

最近は、シロリムスが著効することがわかり、日本で治験が行われ、2024年1月に薬事承認されました(ノーベルファーマHP内の一般、患者様向けのコンテンツ)。

(写真:Cordisco MR, Vascular Anomalies in Childhood)

関連情報

  • 関連用語: 静脈奇形、表在性静脈奇形、深在性静脈奇形、静脈石
  • 関連遺伝子: TEK(TIE2)遺伝子、PIK3CA遺伝子などの体細胞変異が関与することがある
  • 参考: ISSVA分類では静脈奇形(VM)のサブタイプとして位置づけられる(最終編集:2026211日)