局所浸潤・境界型

局所浸潤・境界型とは、ISSVA分類の中の脈管腫瘍のタイプのひとつで、良性と悪性の間、中間型とされているものです。そのため、悪性(癌)ではありませんが、周りの臓器、皮膚に徐々に広がる(浸潤)ため、圧迫や痛みなど様々な症状を起こします。またカサバッハ・メリット現象(症候群)を起こすカポジ肉腫様血管内皮細胞腫などが含まれます。それぞれの腫瘍は非常に珍しいタイプばかりです。

【局所浸潤・境界型】

・カポジ肉腫様血管内皮細胞腫(Kaposiform hemangioendothelioma、KHE)

・網状血管内皮腫(Retiform hemangioendothelioma)

・乳頭状リンパ管内血管内皮細胞腫、Dabska腫瘍(Papillary intralymphatic angioendothelioma (PILA)、Dabska tumor)

・複合型血管内皮細胞腫(Composite hemangioendothelioma)

・偽性筋原性血管内皮腫(Pseudomyogenic hemangioendothelioma)

・多形性血管内皮腫(Polymorphous hemangioendothelioma)

・Hemangioendothelioma not otherwise specified (NOS)

・カポジ肉腫(Kaposi sarcoma)

乳児血管腫以外の血管性腫瘍

ISSVA分類