2023.06.04
局所浸潤・境界型
局所浸潤・境界型とは、ISSVA分類の中の脈管腫瘍のタイプのひとつで、良性と悪性の間、中間型とされているものです。そのため、悪性(癌)ではありませんが、周りの臓器、皮膚に徐々に広がる(浸潤)ため、圧迫や痛みなど様々な症状を起こします。またカサバッハ・メリット現象(症候群)を起こすカポジ肉腫様血管内皮細胞腫などが含まれます。それぞれの腫瘍は非常に珍しいタイプばかりです。
【局所浸潤・境界型】
・カポジ肉腫様血管内皮細胞腫(Kaposiform hemangioendothelioma、KHE)
・網状血管内皮腫(Retiform hemangioendothelioma)
・乳頭状リンパ管内血管内皮細胞腫、Dabska腫瘍(Papillary intralymphatic angioendothelioma (PILA)、Dabska tumor)
・複合型血管内皮細胞腫(Composite hemangioendothelioma)
・偽性筋原性血管内皮腫(Pseudomyogenic hemangioendothelioma)
・多形性血管内皮腫(Polymorphous hemangioendothelioma)
・Hemangioendothelioma not otherwise specified (NOS)
・カポジ肉腫(Kaposi sarcoma)