胸膜
胸膜は、肺を覆い保護する2枚の薄い膜からなる組織です。内側の肺胸膜(肺を直接覆っている)と外側の壁側胸膜(胸壁を覆っている)の二つに分けられます。これら二つの胸膜の間には非常に狭い空間(胸膜腔)があり、ここには少量の液体(胸膜液、胸水)が常に存在します。
胸膜は肺を物理的に保護するだけでなく、感染症や癌などから肺を保護する役割も果たします。しかし、時として胸膜自体が病気になることもあります(胸膜炎など)。【血管腫・血管奇形】では、リンパ管腫症などで胸部にリンパ管組織が増殖し、胸膜が肥厚したり、胸水が出現することがあります。
全身性の「リンパ管腫症」は、どのような症状がありますか?どんな経過をたどりますか?
(写真:Cordisco MR, Vascular Anomalies in Childhood)