血中濃度

血中濃度とは、血液中に薬の有効成分がどの程度含まれているかを表すものです。

薬の効果が現れるには、一定の血中濃度に達する必要があります。一方、血中濃度が過剰になると、副作用が生じる可能性があります。そのため、治療中に薬の血中濃度を測定し、投与量を調整することがよく行われています。

経口で投与された薬は胃や腸から吸収され、血液中に運ばれて全身に分布します。病気の治療には、適切な血中濃度を維持するために、薬の服用量、服用回数、服用間隔が決められます。高齢者や腎機能障害のある患者では、血液中の薬の濃度が高くなる傾向があり、それによって副作用のリスクが高まることが知られています。

そのため、血中濃度の測定は、薬物治療の効果と安全性を評価するために重要な情報で、適切な血中濃度を維持することは、治療の成功につながることがあります。