2026.02.19
弾性ストッキング
| 日本語名 | 弾性ストッキング |
| 英語名 | Compression stockings |
| 略語 | ― |
| 読み方 | だんせいすとっきんぐ |
| カテゴリ | 6、静脈奇形 |
弾性ストッキング(compression stockings)とは、脚に段階的な圧力をかけることで、血液やリンパ液の流れを促進し、むくみを軽減するための医療用の圧迫着衣です。圧迫療法(compression therapy)に用いられる弾性着衣の代表的なものです。
【圧迫療法とは】
圧迫療法は、弾性ストッキングなどを用いて持続的に圧力をかける治療法です。以下のような目的で行われます。
・むくみ(浮腫)が軽減した良好な状態を維持する
・組織の隙間にリンパ液や血液がたまらないようにする
・リンパ液や静脈血の流れを良くする
・血栓の形成を予防する
【弾性着衣の種類】
圧迫療法に使用される弾性着衣には、以下のような種類があります。
・弾性ストッキング:下肢(脚)用。ハイソックスタイプ、ストッキングタイプ、パンティストッキングタイプなど
・弾性スリーブ:上肢(腕)用
・弾性グローブ:手指用
・弾性包帯:多層包帯法として使用
【血管腫・血管奇形における使用】
弾性ストッキングは、以下のような疾患で使用されます。
<静脈奇形>
・四肢の静脈奇形による浮腫、疼痛の軽減
・血栓形成の予防
・局所血管内凝固異常(LIC)のある患者での血栓症予防
<リンパ管奇形・リンパ浮腫>
・四肢のリンパ管奇形による浮腫の軽減
・原発性リンパ浮腫、続発性リンパ浮腫の管理
<クリッペル・トレノネー症候群>
・患肢の浮腫、肥大の抑制
・疼痛の軽減
・血栓症の予防
【圧迫圧の分類】
弾性ストッキングは圧迫圧によって以下のように分類されます(日本の基準)。
・弱圧(10〜20mmHg):軽度のむくみ、予防目的
・中圧(20〜30mmHg):中等度のむくみ、静脈瘤
・強圧(30〜40mmHg):高度のむくみ、リンパ浮腫
・特強圧(40mmHg以上):重度のリンパ浮腫など
【オーダーメイドストッキング】
市販の弾性ストッキングでは体型に合わない場合、専門店で患者さんの体型に合わせてぴったり合ったストッキングを作製することができます。これをオーダーメイドストッキング(made-to-order stockings)といいます。市販品より高価であり、小児期は成長に伴って買い換えが必要となるため、市販品で合う場合は無理に作製する必要はありません。
【使用上の注意点】
・サイズの合わない弾性着衣の着用や無理な圧迫療法は、症状の悪化や炎症を起こす原因となるため、医師やセラピストの指導を受けることが重要
・感染など急性炎症が起こっている時は、炎症が治まってから使用する
・動脈疾患がある場合は使用に注意が必要(医師に相談)
・皮膚トラブル(かぶれ、かゆみなど)が起きた場合は使用を中止し相談する
・正しい着用方法を習得することが大切
【関連情報】
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 関連用語 | 圧迫療法、オーダーメイドストッキング、弾性スリーブ、弾性包帯、着圧サポーター |
| 関連疾患 | 静脈奇形、リンパ管奇形、リンパ浮腫、クリッペル・トレノネー症候群 |
| 関連治療 | 保存的治療、複合的理学療法 |
https://cure-vas.jp/list/venous-malformation/
(最終編集:2026年2月19日)