ISSVA Newsletter – May 2023が届きました!
ISSVA Newsletter – May 2023が届きました。今回は、4月のISSVA2023の報告と雑誌の紹介です。以下に要約します。
1.ISSVA2023
ISSVA2023(ボストン)には、会場に286人、オンラインで276人が参加されたそうです。Blei会長から感謝のお言葉がありました。
次回は、来年5月7−10日にスペインのマドリードで開催されます。本HPでも情報をお伝えします。
2.Journal of Vascular Anomalies (JoVA)
JoVAはオープンアクセス(誰でも見れる)の専門雑誌です。英語の雑誌ですが、Google翻訳を使えば、内容は日本語でも確認できます。
最近の論文を以下に紹介します。
- Prospective Observational Study of Pain Severity and Pain Interference Outcomes Following Percutaneous MRI-guided Laser Ablation or Cryoablation for Focal Painful Peripheral, Soft Tissue Vascular Malformations: 12-month Outcomes
- Thompson, Scott M.; Knavel Koepsel, Erica M.; Powell, Garret M.; Bendel, Emily C.; Bjarnason, Haraldur; Polites, Stephanie F.; Adamo, Daniel A.; Howe-Clayton, Desirae L.; Favazza, Christopher P.; Lu, Aiming; Anderson, Katelyn R.; Tollefson, Megha M.; Woodrum, David A.
(局所的な痛みを伴う末梢血管奇形に対する経皮的MRIガイドレーザーまたは冷凍アブレーション後の疼痛に関する前向き観察研究)
このような治療があることを初めて知りましたが、痛みに効果があるようです。
- Magnetic Resonance Imaging as a Predictor of Outcome in Congenital Lymphatic Malformations of the Neck
Penington, Anthony; Holmes, Angela; Vrazas, John
(頚部リンパ管奇形の予後予測に関するMRIの有用性)
MRIによって病変の位置を確認すると、呼吸困難に対する治療を受けるリスクが予測されるようです。
- Discrepancies in Initial Clinical and Radiological Diagnoses of Vascular Malformations and the Role of the ISSVA Classification
Bolt, Janne W.; Raphael, Martine F.; Pasmans, Suzanne G. M. A.; Langeveld, Hester; de Graaf, Nanko; de Laat, Peter C. J.
(脈管奇形の初期診断と画像診断の乖離(かいり)と、ISSVA(イスバ)分類の役割について)
臨床医の臨床診断と、放射線科医の画像診断との乖離がやはりあるようです。これは、定期的なカンファレンスなどによって、ISSVA分類の理解が進むことで、乖離が減りました。素晴らしいことですね。
JoVAはISSVAメンバーはオープンアクセス費用が格安なため、大変おすすめです!
またこれからも情報をお伝えします。