2026.02.24
ポリドカノール
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 日本語名 | ポリドカノール |
| 英語名 | Polidocanol |
| 略語 | ― |
| 読み方 | ぽりどかのーる |
| カテゴリ | 6、静脈奇形 |
ポリドカノールとは、血管の内側を覆う内皮細胞を化学的に傷つけることで血管を硬化・閉塞させる「硬化剤(こうかざい)」の一種です。もともと下肢静脈瘤(足の静脈が瘤状に拡張した状態)の硬化療法に広く使用されてきた薬剤で、無水エタノールなどと比べて組織への刺激が比較的穏やかであることが特徴です。注射剤と泡状(フォーム)に加工した製剤があり、静脈内注入によって標的血管を閉塞させます。
【脈管異常における使用】
<静脈奇形に対する硬化療法>
静脈奇形の硬化療法において、ポリドカノールは無水エタノール・オレイン酸モノエタノールアミンと並んで使用される硬化剤の一つです。超音波や血管造影のガイド下で病変に直接針を刺し、リンパ液(または静脈血)を吸引した後に硬化剤を注入します。ポリドカノールは他の硬化剤と比較して局所刺激が少なく、神経損傷・組織壊死のリスクが低いとされています。
ただし現時点ではポリドカノールを含む多くの硬化剤は静脈奇形に対して保険適応外であり、施設によって対応が異なります。複数回の治療が必要なことが多く、完全消失より症状(疼痛・腫脹)の緩和が主な目標となることもあります。
【副作用と注意点】
治療後の局所疼痛・腫脹・色素沈着のほか、まれに皮膚壊死・アレルギー反応・神経障害などが起こることがあります。
| 備考 | ポリドカノールの泡状製剤(フォームスクレロセラピー)は、液体製剤より広い範囲に拡散するため、より大きな病変への効果が期待されている。下肢静脈瘤への使用は保険適応がある |
https://cure-vas.jp/list/venous-malformation/ 静脈奇形の治療法を教えてください。
【関連情報】
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 関連用語 | 硬化療法、静脈奇形、無水エタノール、オレイン酸モノエタノールアミン、ブレオマイシン |
| 関連薬剤 | 無水エタノール、オレイン酸モノエタノールアミン、ブレオマイシン、シロリムス |
| 関連検査 | 超音波ガイド下穿刺、血管造影検査(治療ガイドに使用)、MRI検査(治療前後評価) |