オレイン酸モノエタノールアミン

オレイン酸モノエタノールアミン(monoethanolamine oleate)硬化剤のひとつで、エタノールアミンとオレイン酸の合成混合物です。

炎症作用があり、血管の壁に拡散して、血管周囲に炎症を起こし、静脈を線維化させると、静脈が閉塞します。大量投与によって、溶血が起こるリスクがあります。

1990年代より静脈奇形に対する硬化療法の報告が出てきており、63~100%の有効性を認めたとしています。

現在は、モノエタノールアミンオレイン酸塩注(商品名:オルダミン)が食道静脈瘤出血の止血及び食道静脈瘤の硬化退縮、胃静脈瘤の退縮に対して保険適応がありますが、現在、国内で治験が実施中です。(静脈奇形に対するモノエタノールアミンオレイン酸塩を用いた硬化療法の有効性および安全性を評価する医師主導治験