軟部組織
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 日本語名 | 軟部組織 |
| 英語名 | Soft tissue |
| 略語 | ― |
| 読み方 | なんぶそしき |
| カテゴリ | 8、混合型脈管奇形、KTSなど |
軟部組織とは、骨・軟骨・歯などの硬組織(こうそしき)以外の体を構成する組織の総称です。具体的には、皮膚・皮下脂肪・筋肉・腱・靭帯・神経・血管・リンパ管・脂肪組織・結合組織などが含まれます。体を動かす・支える・守るなど様々な役割を担っており、全身に広く分布しています。
【脈管異常における軟部組織の重要性】
血管腫・血管奇形(脈管異常)のほとんどは、この軟部組織内に発生します。病変が軟部組織のどの部位・どの深さに存在するかによって、症状・診断・治療方針が大きく異なります。
<混合型脈管奇形(クリッペル・トレノネー症候群など)における軟部組織>
クリッペル・トレノネー症候群などの混合型脈管奇形では、患肢(病変のある手足)の軟部組織が過剰に発育・肥大する「過成長(軟部組織過成長)」が起こることがあります。これは、病変部の異常な血管・リンパ管が軟部組織の発育を促進するためと考えられており、脚長差・変形・関節拘縮などの機能障害につながります。
<静脈奇形・リンパ管奇形の軟部組織浸潤>
静脈奇形やリンパ管奇形が皮下の深い軟部組織(筋肉・脂肪組織・神経周囲など)に広範囲に広がる「深在性(びまん性)病変」では、完全切除が困難なことが多く、難治性となりやすいです。
【診断における軟部組織の評価】
MRI検査は軟部組織の描出に優れており、病変の広がり・深さ・軟部組織への浸潤程度を正確に評価することができます。超音波検査とあわせて、治療方針の決定に欠かせない検査です。
| 備考 | 軟部組織に発生した脈管異常の画像評価には、特にMRI(T2強調画像)が有用。手術前には病変と隣接する神経・血管・筋肉との位置関係を十分に評価することが重要 |
https://cure-vas.jp/list/combined-vascular-anomalies-klippel-trenaunay-syndrome/ 混合型脈管奇形の治療法を教えてください。
【関連情報】
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 関連用語 | 過成長(軟部組織過成長)、深在性病変、びまん性、脚長差、クリッペル・トレノネー症候群、静脈奇形、リンパ管奇形 |
| 関連薬剤 | シロリムス、硬化剤(硬化療法で使用) |
| 関連検査 | MRI検査(T1・T2強調)、超音波検査、CT検査 |
(最終編集:2026年2月23日)