2026.02.23
動脈
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 日本語名 | 動脈 |
| 英語名 | Artery |
| 略語 | ― |
| 読み方 | どうみゃく |
| カテゴリ | 2、疾患の分類、全体像 |
動脈とは、心臓から全身へ血液を送り出す血管の総称です。心臓のポンプ機能によって押し出される血液は高い圧力(血圧)を持っており、動脈はその圧力に耐えるために壁が厚く、弾力性のある構造をしています。動脈を流れる血液は酸素と栄養素を豊富に含んでおり、全身の臓器・組織に届けられます(肺動脈は例外的に静脈血を運びます)。
【血管の種類と動脈の位置づけ】
血管は大きく動脈・毛細血管・静脈の3種類に分けられます。心臓から出た大動脈は徐々に枝分かれして中動脈・小動脈・細動脈と細くなり、最終的に毛細血管(直径0.1mm以下)へと移行します。毛細血管で酸素・栄養素を届け、二酸化炭素・老廃物を回収した後、細静脈・中静脈・大静脈を経て心臓へ戻ります。
| 動脈 | 心臓から全身へ送り出す側。高圧・高酸素(肺動脈を除く)。壁が厚く弾力がある |
|---|---|
| 毛細血管 | 動脈と静脈をつなぐ極細の血管。組織との物質交換が行われる |
| 静脈 | 全身から心臓へ戻る側。低圧・低酸素(肺静脈を除く)。壁が薄く逆流防止の弁がある |
【脈管異常における動脈の関わり】
脈管異常(血管腫・血管奇形)の分類において、動脈が関与するかどうかは診断・治療方針を決める重要な区分となります。
・高流速型脈管奇形:動脈成分が含まれる病変(動静脈奇形、動静脈瘻)は「高流速型」と分類されます。病変部に拍動(ドクドクとした波動)が触れ、皮膚が温かく、超音波検査で速い血流が確認されます。動静脈奇形(AVM)では、本来毛細血管を通るはずの動脈血が、異常なつながり(ナイダス)を通じて直接静脈へと流れ込む「動静脈短絡(シャント)」が生じます。
・低流速型脈管奇形:毛細血管奇形・静脈奇形・リンパ管奇形など、動脈成分を含まない病変は「低流速型」に分類されます。
| 備考 | 動脈成分を含む脈管奇形(高流速型)は、塞栓術や外科的切除が主な治療法であり、静脈奇形などの低流速型とは治療方針が大きく異なる。正確な画像評価(MRI・血管造影)による分類が重要 |
https://cure-vas.jp/list/arteriovenous-malformation/ 動静脈奇形の治療法を教えてください。
【関連情報】
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 関連用語 | 静脈、毛細血管、高流速型脈管奇形、低流速型脈管奇形、動静脈奇形(AVM)、動静脈短絡(シャント)、ナイダス |
| 関連薬剤 | 塞栓物質(塞栓術で使用)、鎮痛薬(NSAIDs)、トラメチニブ |
| 関連検査 | 超音波ドプラ検査、MRI検査、血管造影検査、CT血管造影 |
(最終編集:2026年2月23日)