ベムラフェニブ

項目 内容
日本語名 ベムラフェニブ
英語名 Vemurafenib
略語
読み方 べむらふぇにぶ
カテゴリ 11、シロリムス以外の分子標的薬

ベムラフェニブとは、「BRAF阻害剤」と呼ばれる分子標的治療薬の一種で、主にBRAF V600E変異(BRAFタンパク質の600番目のアミノ酸がバリンからグルタミン酸に置換した変異)を持つ癌細胞のBRAFタンパク質を選択的に阻害することで、異常な細胞増殖シグナルを遮断する作用を持ちます。商品名「ゼルボラフ®」として、国内ではBRAF V600変異を有する悪性黒色腫に対して保険適応があります。

 

【脈管異常への研究状況】

動静脈奇形の一部でBRAF遺伝子変異が検出されることが報告されており、ベムラフェニブがこれらの病変に対して治療効果を発揮する可能性が研究されています。ただし、現時点では脈管異常に対する保険適応はなく、研究・症例報告レベルにとどまっています。

MEK阻害剤(トラメチニブ)と組み合わせた「BRAF+MEK併用療法」は悪性黒色腫では標準治療として確立されており、この組み合わせの脈管異常への応用も研究の対象となっています。

 

【副作用】

関節痛・皮疹・疲労感・光線過敏症・肝機能障害のほか、扁平上皮癌などの二次腫瘍が生じる可能性が知られています。MEK阻害剤との併用によって一部の副作用(特にERK逆活性化に関連するもの)が軽減されることが報告されています。

| 備考 | BRAF V600E変異は悪性黒色腫で多く見られるが、脈管異常で検出されるBRAF変異は必ずしもV600E変異ではない場合もあり、変異の種類に応じた治療選択が重要となる |

https://cure-vas.jp/other-drugs/ シロリムス以外の分子標的薬について教えてください。

【関連情報】

項目 内容
関連用語 BRAF遺伝子、BRAF阻害剤、MEK阻害剤、RAS/MEK/ERK経路、分子標的治療薬、体細胞変異
関連薬剤 トラメチニブ(MEK阻害剤・併用薬)、ダブラフェニブ(別のBRAF阻害剤)
関連検査 遺伝子検査(BRAF V600変異)、次世代シーケンシング(NGS)、肝機能検査

(最終編集:2026223日)