2026.02.14
ステロイド
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日本語名 |
ステロイド |
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英語名 |
Steroid |
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略語 |
― |
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読み方 |
すてろいど |
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カテゴリ |
3、乳児血管腫 |
ステロイド(副腎皮質ステロイド、コルチコステロイド)とは、副腎皮質から分泌されるホルモンを人工的に合成した薬剤の総称です。強力な抗炎症作用、免疫抑制作用、細胞増殖抑制作用を持ち、様々な疾患の治療に広く使用されています。投与方法には、内服(経口)、注射(静脈内、筋肉内、局所注射)、外用(軟膏、クリーム)などがあります。
【ステロイドが使用される疾患】
<脈管異常における使用>
・乳児血管腫:かつては第一選択薬として使用されていました。プレドニゾロンなどの経口投与や、病変部へのトリアムシノロン局所注射が行われていました。現在は、プロプラノロール(βブロッカー)が第一選択薬となり、ステロイドの使用機会は減少しています。
・カポジ肉腫様血管内皮細胞腫(KHE):カサバッハ・メリット現象を伴う重症例に対して、ビンクリスチン(抗がん剤)と併用して使用されることがあります。
・房状血管腫:KHEと同様に、重症例に対して使用されることがあります。
・その他の血管性腫瘍:手術困難な症例に対して、抗がん剤と同様に試されてきた歴史があります。
<脈管異常以外の一般的な使用>
・炎症性疾患:関節リウマチ、炎症性腸疾患、血管炎など
・アレルギー性疾患:気管支喘息、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎など
・自己免疫疾患:全身性エリテマトーデス、多発性筋炎など
・臓器移植後の拒絶反応予防
・悪性腫瘍(白血病、リンパ腫など)の治療補助
【副作用】
乳児に対するステロイドの長期投与には、成長障害(身長の伸びが抑制される)、骨粗鬆症、免疫力低下による感染症(ニューモシスチス肺炎など)、満月様顔貌(ムーンフェイス)、高血圧、高血糖、消化管潰瘍、白内障、副腎機能抑制などの副作用が問題となります。
| 備考 | 乳児血管腫に対しては、2008年にプロプラノロールの効果が発見されて以降、ステロイドは第一選択薬ではなくなった
【関連情報】
関連用語:プロプラノロール、ビンクリスチン、抗がん剤、シロリムス、薬物療法、副作用、免疫抑制、ステロイド軟膏
関連疾患:乳児血管腫、カポジ肉腫様血管内皮細胞腫(KHE)、房状血管腫、カサバッハ・メリット現象(症候群)
関連薬剤:プレドニゾロン、トリアムシノロン、デキサメタゾン、ベタメタゾン
(最終編集:2026年2月14日)