2026.02.26
リンパ漏
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 日本語名 | リンパ漏 |
| 英語名 | Lymphorrhoea |
| 略語 | ― |
| 読み方 | りんぱろう |
| カテゴリ | 9、混合型脈管奇形、KTSなど |
リンパ漏とは、リンパ管から皮膚・組織・体腔(胸腔・腹腔・消化管など)へリンパ液が漏れ出す状態をいいます。「漏(ろう)」とは本来ないところへ液体が流れ出てしまう状態を指します。漏れ出る部位によって、リンパ液が胸腔に溜まれば「乳び胸(乳糜胸)」、腹腔に溜まれば「乳び腹水(乳糜腹水)」、腸管に漏れ出れば「タンパク漏出性胃腸症・腸リンパ管拡張症」と呼ばれます。
【混合型脈管奇形との関係】
クリッペル・トレノネー症候群などの混合型脈管奇形・リンパ管腫症では、リンパ管の構造異常・機能不全によってリンパ漏が生じることがあります。皮膚からのリンパ液の滲出(皮膚表面からリンパ液がにじみ出る)・感染・蜂窩織炎の繰り返しの原因となります。
【リンパ漏の影響と管理】
慢性的なリンパ液の喪失により、タンパク質(アルブミン)・免疫グロブリン・リンパ球・脂溶性ビタミン(A・D・E・K)が失われ続けます。これによって低アルブミン血症・低ガンマグロブリン血症・免疫機能低下・栄養障害が引き起こされます。
治療は原疾患(リンパ管奇形・リンパ管腫症)に対するシロリムス療法・硬化療法・外科手術(リンパ管静脈吻合術・胸管結紮術)などが基本です。乳び漏に対してはオクトレオチド(消化管ホルモン分泌を抑える薬)による保存療法や低脂肪・MCT食も使用されます。
| 備考 | 皮膚からのリンパ液の滲出は感染の入り口となるため、丁寧な皮膚ケアが重要。漏出部の処置・ドレッシングについては皮膚科・形成外科の専門医との連携が有用 |
https://cure-vas.jp/list/combined-vascular-anomalies-klippel-trenaunay-syndrome/ 混合型脈管奇形の治療法を教えてください。
【関連情報】
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 関連用語 | 乳び胸、乳び腹水、リンパ管腫症、低アルブミン血症、低ガンマグロブリン血症、タンパク漏出性胃腸症 |
| 関連薬剤 | シロリムス、オクトレオチド、免疫グロブリン製剤 |
| 関連検査 | 血液検査(アルブミン・IgG・リンパ球・コレステロール)、MRI・CT(漏出部位の同定)、リンパ管シンチグラフィー |
(最終編集:2026年2月26日)