リンパ嚢胞

項目 内容
日本語名 リンパ嚢胞
英語名 Lymphocyst
略語
読み方 りんぱのうほう
カテゴリ 7、リンパ管奇形

リンパ嚢胞とは、リンパ液が袋状の空洞(嚢胞)に溜まった状態をいいます。「嚢胞(のうほう)」とは、内部に液体が溜まった袋状の閉鎖空間のことです。リンパ嚢胞は大きく「先天性」と「後天性」に分けられます。

【先天性リンパ嚢胞(リンパ管奇形)】

先天性のリンパ嚢胞はリンパ管奇形(嚢胞状リンパ管腫・大嚢胞型LM)の本質的な病変であり、正常なリンパ管系につながらない異常なリンパ管が嚢胞状に拡張してリンパ液を貯留したものです。頸部・腋窩(わきの下)・縦隔・腹腔などに好発します。触れると柔らかく、圧迫しても静脈奇形のように小さくなりません。

【後天性リンパ嚢胞】

手術・リンパ節郭清(がんの手術などで行われるリンパ節の摘出)・外傷後に、リンパ管が損傷してリンパ液が局所に貯留した状態です。外科・婦人科・泌尿器科などの術後合併症として起こることがあります。

 

 

【治療】

先天性(リンパ管奇形)では、嚢胞穿刺・吸引後にOK432(ピシバニール)・ブレオマイシンなどの硬化剤を注入する硬化療法が有効です。後天性では多くは自然に吸収されますが、大きい場合は穿刺ドレナージ・硬化療法が行われます。

 

| 備考 | リンパ嚢胞の内部に出血(内出血)が起こると、病変が急速に腫大・硬化し強い疼痛を伴う「出血性リンパ嚢胞」となる。感染を伴うこともあるため、急な腫脹・疼痛・発熱は速やかに受診すること |

https://cure-vas.jp/list/lymphatic-malformation/ リンパ管奇形の治療法を教えてください。

【関連情報】

項目 内容
関連用語 嚢胞状リンパ管腫、リンパ管奇形、OK432(ピシバニール)、硬化療法、内出血
関連薬剤 OK432(ピシバニール)、ブレオマイシン、シロリムス
関連検査 超音波検査、MRI検査、嚢胞穿刺・吸引液の性状確認

(最終編集:2026226日)