リンパ液

項目 内容
日本語名 リンパ液
英語名 Lymph
略語
読み方 りんぱえき
カテゴリ 2、疾患の分類、全体像

リンパ液とは、全身の組織の細胞間(細胞と細胞の間の空間)に存在する液体(組織液)の一部がリンパ管に取り込まれたものです。血液の液体成分(血漿)が毛細血管から組織に滲み出たものが組織液となり、その一部がリンパ管に回収されてリンパ液となります。

【リンパ液の組成と役割】

リンパ液は血液と異なり赤血球は含まず、主にタンパク質・脂質・リンパ球(免疫細胞)・老廃物などを含みます。主な役割として以下が挙げられます。

・組織の余分な水分(浮腫液)の回収 ・消化管からの脂質の吸収・輸送 ・免疫系(リンパ球・マクロファージなど)の輸送

リンパ液はリンパ管を通じて全身を流れ、最終的に鎖骨下静脈(首の付け根の静脈)に合流して血液循環に戻ります。

【脈管異常との関係】

リンパ管奇形ではリンパ管の構造が異常で、リンパ液が正常に流れずに貯留して嚢胞を形成します。
またリンパ管腫症・ゴーハム病・混合型脈管奇形(クリッペル・トレノネー症候群)では、リンパ液が胸腔(乳び胸)・腹腔・心膜腔・腸管(腸リンパ管拡張症)などに漏れ出すことがあります。
リンパ液の喪失はタンパク質・免疫グロブリン・脂溶性ビタミンの消費につながり、低アルブミン血症・低ガンマグロブリン血症・栄養障害などを引き起こします。

| 備考 | 乳び(乳糜:にゅうび)とは、腸から吸収された脂質を多く含んだリンパ液のこと。消化管・胸管付近に病変がある場合、乳び胸・乳び腹水として漏れ出すことがある |

https://cure-vas.jp/list/ 疾患の見分け方を教えてください。

【関連情報】

項目 内容
関連用語 リンパ管奇形、リンパ浮腫、リンパ漏、乳び胸、低アルブミン血症、低ガンマグロブリン血症、腸リンパ管拡張症
関連薬剤 シロリムス(リンパ液漏出の改善に)、オクトレオチド(乳び漏の保存的治療)
関連検査 リンパ管シンチグラフィー、MRI検査、アルブミン・免疫グロブリン測定