無水エタノール

項目 内容
日本語名 無水エタノール
英語名 Absolute ethanol
略語
読み方 むすいえたのーる
カテゴリ 7、リンパ管奇形

無水エタノール(absolute ethanol)とは、純度99.5%以上の濃度の高いエタノール(エチルアルコール)のことで、脈管異常の硬化療法(病変を縮小・硬化させる治療)において使用される硬化剤の一つです。血管・リンパ管の内皮細胞(管の内側を覆う細胞)および周囲組織に対して強力な変性・壊死作用を発揮し、病変を縮小させます。

 

【脈管異常における使用】

リンパ管奇形・静脈奇形への硬化療法

無水エタノールは硬化剤の中でも最も強力な薬剤の一つとされており、ポリドカノール・ブレオマイシンなどでは効果不十分な難治例や、大きな嚢胞状・深在性の病変に対して選択されることがあります。超音波・血管造影ガイド下で病変に直接注入します。

ただしその強力な作用ゆえに、組織壊死・神経障害・皮膚壊死・循環系への影響(肺動脈高血圧・肺塞栓・心室細動) などの重篤な副作用を引き起こす可能性があり、使用には高度な技術と十分なリスク管理が必要です。治療は全身麻酔下で、専門施設にて実施されます。

副作用 内容
局所 組織壊死、皮膚壊死、神経障害、瘢痕形成
全身 肺血管攣縮、肺動脈高血圧、循環不全(大量使用時)

| 備考 | 無水エタノールによる硬化療法は、その有効性と合併症リスクのバランスを慎重に評価した上で、専門医・専門施設で行われる治療。現時点では脈管奇形に対する保険適応外の施設が多い |

https://cure-vas.jp/list/lymphatic-malformation/ リンパ管奇形の治療法を教えてください。

【関連情報】

項目 内容
関連用語 硬化療法、ポリドカノール、ブレオマイシン、OK432(ピシバニール)、組織壊死、神経障害
関連薬剤 ポリドカノール、ブレオマイシン、OK432(硬化剤の代替・併用薬)
関連検査 超音波ガイド下穿刺、血管造影検査、MRI検査(治療前後の評価)