2026.02.24
ブレオマイシン
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 日本語名 | ブレオマイシン |
| 英語名 | Bleomycin |
| 略語 | BLM |
| 読み方 | ぶれおまいしん |
| カテゴリ | 7、リンパ管奇形 |
ブレオマイシンとは、放線菌(Streptomyces verticillus)から産生される抗腫瘍性抗生物質(抗がん薬)の一つです。DNAに直接結合してその鎖を切断することで細胞増殖を抑制する作用を持ちます。悪性リンパ腫・精巣腫瘍・子宮頸癌などの抗がん剤として使用されていますが、脈管異常の分野では硬化剤(病変を硬化・縮小させる薬)としても使用されています。
【リンパ管奇形・静脈奇形における硬化療法への使用】
<リンパ管奇形> リンパ管奇形の硬化療法(リンパ嚢胞に直接針を刺して薬剤を注入する治療)において、ブレオマイシンはOK432(ピシバニール)とともに使用されてきた硬化剤の一つです。嚢胞内に注入することで炎症反応を引き起こし、嚢胞の壁を癒着・硬化させて縮小させます。特にOK432が無効な難治例や、海綿状リンパ管奇形などに対して使用されることがあります。
<静脈奇形> 静脈奇形の硬化療法においても、ブレオマイシンが選択肢の一つとして用いられることがあります。
【注意すべき副作用】
最も重要な副作用は肺線維症(肺に線維化が起こり、呼吸機能が低下する状態)で、用量依存性であり、総投与量の管理が必要です。その他、発熱・皮膚変化(色素沈着・皮膚硬化)・口内炎・脱毛なども知られています。局所注射の場合は全身投与よりも全身的副作用が少ないとされていますが、使用量・頻度の注意が必要です。
| 備考 | 硬化療法で使用するブレオマイシンは現時点では保険適応外(施設によって対応が異なる)。肺線維症の予防のため、総投与量の厳密な管理と定期的な肺機能評価が重要 |
https://cure-vas.jp/list/lymphatic-malformation/ リンパ管奇形の治療法を教えてください。
【関連情報】
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 関連用語 | 硬化療法、嚢胞状リンパ管腫、OK432(ピシバニール)、無水エタノール、肺線維症 |
| 関連薬剤 | OK432(ピシバニール)、無水エタノール、ポリドカノール、シロリムス |
| 関連検査 | 超音波ガイド下穿刺、MRI検査、肺機能検査(総投与量管理のため) |
(最終編集:2026年2月23日)