リンパ脈管筋腫症
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 日本語名 | リンパ脈管筋腫症 |
| 英語名 | Lymphangioleiomyomatosis |
| 略語 | LAM |
| 読み方 | りんぱみゃっかんきんしゅしょう |
| カテゴリ | 10、シロリムス |
リンパ脈管筋腫症(LAM)とは、異常に増殖したLAM細胞(平滑筋様の細胞)が肺・リンパ管・腎臓などに広範に浸潤し、肺組織が嚢胞状に破壊されていく進行性のまれな疾患です。ほぼすべての症例が成人女性(特に妊娠可能年齢の女性)に発症します。
【原因と遺伝的背景】
LAMは孤発性(sporadic LAM)と、遺伝性疾患である結節性硬化症(TSC)に合併するもの(TSC-LAM)に分けられます。いずれもTSC1またはTSC2遺伝子の変異によるmTOR経路の過剰活性化が発症の根底にあります。孤発性LAMでは、TSC遺伝子の体細胞変異を持つLAM細胞が全身に播種すると考えられています。
【脈管異常とシロリムスとの関係】
LAMはmTOR経路の過剰活性化が直接の原因であるため、mTOR阻害剤であるシロリムス(ラパマイシン)の治療標的として最も早くから研究されてきた疾患の一つです。臨床試験(MILES試験)によってシロリムスの有効性(肺機能低下の抑制・QOLの改善)が証明され、2014年にLAMに対してシロリムス(ラパリムス®)が国内承認されました。LAMはシロリムスが有効であることが最初に証明された疾患の一つであり、その後の脈管奇形への適応拡大の道を開いた先駆的な疾患ともいえます。
| 備考 | LAMは指定難病(難病番号:147)の対象疾患。シロリムスは効果があるが中止すると再増悪するため、長期継続投与が必要。妊娠との関係(妊娠により悪化することがある)についても専門医との相談が重要 |
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【関連情報】
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 関連用語 | mTOR経路、結節性硬化症(TSC)、TSC1・TSC2遺伝子、シロリムス(ラパリムス®)、指定難病 |
| 関連薬剤 | シロリムス(ラパリムス®)、ブロンコジレーター(対症的)、オクトレオチド(乳び胸合併時) |
| 関連検査 | CT検査(肺嚢胞評価)、肺機能検査(FEV1)、腹部超音波・CT(腎血管筋脂肪腫の評価)、遺伝子検査 |
(最終編集:2026年2月26日)