2026.02.14
縦隔(じゅうかく)
じゅうかく 縦隔 mediastinum 7、リンパ管奇形
縦隔とは、胸腔(胸の中の空間)において、左右の肺の間に位置する領域のことをいいます。縦隔には、心臓、大血管(大動脈、大静脈、肺動脈、肺静脈)、気管、食道、胸腺、胸管(主要なリンパ管)、リンパ節、神経などの重要な臓器や構造物が含まれています。
縦隔は、解剖学的に上縦隔と下縦隔に分けられ、下縦隔はさらに前縦隔、中縦隔、後縦隔に分類されます。それぞれの部位によって含まれる構造物が異なり、病変の発生部位によって症状や治療方針が変わってきます。
【血管腫・血管奇形】では、リンパ管奇形(リンパ管腫)やリンパ管腫症が縦隔に発生することがあります。縦隔に発生したリンパ管奇形は、頸部リンパ管奇形から連続して縦隔内に広がる場合や、縦隔内に限局して発生する場合があります。縦隔内のリンパ管奇形は、周囲の重要臓器(気管、食道、心臓、大血管)を圧迫し、呼吸困難、嚥下障害、上大静脈症候群などの症状を引き起こすことがあります。また、リンパ管腫症やゴーハム病では、縦隔内にリンパ管組織が増殖し、胸水(乳び胸水)や心嚢液貯留を起こすことがあります。
診断には、胸部X線検査、CT検査、MRI検査などの画像検査が用いられます。治療は病変の大きさや症状、周囲臓器への影響によって異なりますが、硬化療法、手術(切除術)、薬物療法(シロリムスなど)が選択されます。縦隔内の病変は周囲に重要臓器が多いため、治療には慎重な判断が必要です。
https://cure-vas.jp/list/lymphatic-malformation/#section-03 全身性の「リンパ管腫症」は、どのような症状がありますか?どんな経過をたどりますか?
(最終編集:2026年2月14日)