硬化療法

硬化療法は、塞栓術と同様、切除術と並んで行われる血管腫・血管奇形に対する積極的治療法です。

静脈奇形、リンパ管奇形に対して、直接穿刺の硬化療法が行われます。静脈奇形に対しては、ポリドカノール、無水エタノール、エタノールアミンオレイトなどの硬化剤が使用されています。リンパ管奇形にはOK-432、無水エタノール、ドキシサイクリン、ブレオマイシンが硬化剤として使用されています。

切除術と比べ、根治性は劣るものの、機能や形態の温存が可能で、より低侵襲で反復しやすい治療法です。また施設によって、治療方法の違いや、使われる硬化剤も多岐に渡ります。また、硬化剤によって様々な合併症もあります。現時点で、保険適応のある薬剤はOK432(ピシバニール)のみです。

【現在、保険適応のある薬剤】
・OK432