2026.02.26
ワルファリン
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 日本語名 | ワルファリン・ワルファリンカリウム |
| 英語名 | Warfarin |
| 略語 | ― |
| 読み方 | わるふぁりん・わるふぁりんかりうむ |
| カテゴリ | 6、静脈奇形 |
ワルファリン(ワルファリンカリウム)とは、ビタミンK依存性凝固因子(第Ⅱ・Ⅶ・Ⅸ・Ⅹ因子)の合成を阻害することで抗凝固作用(血液が固まるのを防ぐ作用)を発揮する経口抗凝固薬です。心房細動・深部静脈血栓症・肺血栓塞栓症・人工弁置換後などの血栓症の予防・治療に広く使用されています。日本では「ワーファリン®」の商品名で知られています。
【脈管異常における使用】
静脈奇形やリンパ管成分を含む低流速型脈管奇形(クリッペル・トレノネー症候群など)では、「限局性血管内凝固障害(LIC)」による血栓形成・出血リスクが生じます。このような患者さんに対してワルファリンが抗凝固療法として使用されることがあります。特に手術前後の血栓症予防・凝固異常(Dダイマー上昇・フィブリノーゲン低下)の管理に用いられます。
【ワルファリン使用の注意点】
・定期的なPT-INR(プロトロンビン時間国際標準比)モニタリング:効果と安全性を確認するため、定期的な血液検査が必要 ・食事・薬との相互作用:ビタミンKを多く含む食品(納豆・クロレラ・青汁など)や多くの薬剤がワルファリンの効果に影響します ・出血リスク:抗凝固が強くなりすぎると出血のリスクが高まります
近年は直接作用型経口抗凝固薬(DOAC:ダビガトラン・リバーロキサバンなど)が登場し、食事制限や頻回モニタリングが不要で使いやすい選択肢となっています。
| 備考 | 静脈奇形に対するワルファリンの使用は確立された治療法ではなく、保険適応の観点も含め個々の患者の状況に応じた判断が必要。特に小児への使用は慎重な検討が求められる |
https://cure-vas.jp/list/venous-malformation/ 静脈奇形の治療法を教えてください。
【関連情報】
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 関連用語 | 限局性血管内凝固障害(LIC)、血栓症、PT-INR、Dダイマー、DOAC、抗凝固療法 |
| 関連薬剤 | 低分子ヘパリン、アスピリン、DOAC(リバーロキサバン・ダビガトランなど)、シロリムス |
| 関連検査 | 血液検査(PT-INR・Dダイマー・フィブリノーゲン・血小板数)、定期的な凝固機能検査 |
(最終編集:2026年2月26日)