良性腫瘍・良性型

  内容
日本語名 良性腫瘍・良性型
英語名 Benign tumor
略語
読み方 りょうせいしゅよう・りょうせいがた
カテゴリ 4、乳児血管腫以外の血管性腫瘍

良性腫瘍(良性型)とは、細胞の増殖が局所に限られ、周囲の組織への浸潤(浸み込み)や遠隔臓器への転移(がんが別の場所に移る)が生じない腫瘍を指します。一般的に「がん」ではなく、生命を直接的に脅かすリスクは悪性腫瘍(がん)より低いとされています。しかし大きくなることで重要な臓器を圧迫したり、機能障害を引き起こすことがあるため、症状に応じた治療が必要です。

 

【脈管性腫瘍における良性・中間・悪性の分類】

ISSVA分類では脈管性腫瘍を以下の3段階に分類しています。

分類 特徴 代表疾患
良性 浸潤・転移なし、自然退縮することもある 乳児血管腫(IH)、先天性血管腫(CH)、房状血管腫(TA)、化膿性肉芽腫(PG)
局所侵襲性(中間型) 周囲に浸潤するが転移は原則なし カポジ肉腫様血管内皮細胞腫(KHE)
悪性(血管肉腫など) 浸潤・転移あり 血管肉腫(angiosarcoma)、上皮様血管内皮腫(EHE)

乳児血管腫は最も頻度の高い良性の脈管性腫瘍であり、多くは自然に退縮します。KHEは「局所侵襲性」に分類され、カサバッハ・メリット現象(KMP)という生命に関わる合併症を伴うことがあるため注意が必要です。

| 備考 | 「良性」という言葉から安心しがちだが、脈管異常は部位・大きさ・合併症によって重篤な症状を引き起こすことがある。「良性腫瘍」の確定診断には病理検査が必要であり、悪性腫瘍との鑑別が最も重要 |

https://cure-vas.jp/list/other-vascular-tumors/ 乳児血管腫以外の血管性腫瘍を教えてください。

【関連情報】

項目 内容
関連用語 乳児血管腫、カポジ肉腫様血管内皮細胞腫(KHE)、房状血管腫、悪性腫瘍(対比)、ISSVA分類、病理検査
関連薬剤 シロリムス(KHE・良性血管腫に対して)、プロプラノロール(乳児血管腫)
関連検査 病理組織検査(確定診断)、画像検査(MRI・超音波)、血液検査

(最終編集:2026226日)