2026.02.24
PTEN(ピーテン)過誤腫症候群
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 日本語名 | PTEN過誤腫症候群 |
| 英語名 | PTEN hamartoma tumor syndrome |
| 略語 | PHTS |
| 読み方 | ぴーてんかごしゅしょうこうぐん |
| カテゴリ | 8、動静脈奇形 |
PTEN過誤腫症候群(PHTS)とは、PTEN(腫瘍抑制遺伝子)の生殖細胞系列変異(親から受け継ぐ変異)によって引き起こされる疾患群の総称です。代表的なものとしてカウデン症候群・バンナヤン‐ライリー‐ルバルカバ(BRR)症候群・プロテウス類縁症候群などが含まれます。過誤腫(正常組織が無秩序に増殖した良性の腫瘤)が全身の多臓器に形成され、悪性腫瘍リスクが高くなることが特徴です。常染色体顕性(優性)遺伝形式をとります。
【脈管異常との関連】
PTEN過誤腫症候群では、血管奇形(動静脈奇形・静脈奇形)や血管腫を合併することが報告されています。PTENが機能を失うと、PI3K/AKT/mTOR経路が過剰に活性化し、血管の異常増殖・血管奇形の形成につながると考えられています。特に四肢の動静脈奇形・毛細血管奇形を合併することがあり、バンナヤン‐ライリー‐ルバルカバ症候群では脈管奇形・過誤腫・大頭症が特徴的な三徴とされます。
【治療との関連】
PTEN変異によってPI3K/AKT/mTOR経路が活性化するため、シロリムス(mTOR阻害剤)やPI3K阻害剤による治療効果が期待されており、一部の症例で試みられています。
| 備考 | PTEN遺伝子の生殖細胞系列変異による疾患であるため、遺伝カウンセリングが重要。がんのリスクがあるため(乳癌・甲状腺癌・子宮内膜癌など)、定期的なサーベイランスが必要 |
https://cure-vas.jp/list/arteriovenous-malformation/ 動静脈奇形の治療法を教えてください。
【関連情報】
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 関連用語 | PTEN遺伝子、PI3K/AKT/mTOR経路、過誤腫、常染色体顕性遺伝、カウデン症候群、バンナヤン‐ライリー‐ルバルカバ症候群、遺伝カウンセリング |
| 関連薬剤 | シロリムス(mTOR阻害剤)、PI3K阻害剤 |
| 関連検査 | 遺伝子検査(PTEN生殖細胞系列変異)、全身MRI・超音波によるサーベイランス |
(最終編集:2026年2月23日)