2026.02.14
スタージ・ウェバー症候群
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日本語名 |
スタージ・ウェバー症候群 |
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英語名 |
Sturge-Weber syndrome |
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略語 |
SWS |
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読み方 |
すたーじ・うぇばーしょうこうぐん |
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カテゴリ |
5、毛細血管奇形 |
スタージ・ウェバー症候群(Sturge-Weber syndrome)とは、顔面の毛細血管奇形(ポートワイン母斑)と脳軟膜の血管腫(軟膜血管腫症)を特徴とする先天性の神経皮膚症候群です。
【原因】
GNAQ遺伝子またはGNA11遺伝子の体細胞モザイク変異が原因とされています。遺伝性の疾患ではなく、胎児期に偶発的に起こる遺伝子変異によって発症します。
【症状】
・顔面毛細血管奇形(ポートワイン母斑):主に三叉神経第1枝(眼神経)領域(額、上眼瞼)に赤紫色のあざとして出現します。片側性が多いですが、両側性の場合もあります。
・脳軟膜血管腫症:脳表面の軟膜に血管腫が発生し、これにより脳への血流異常や石灰化が生じます。
・てんかん発作:脳軟膜血管腫に伴い、乳児期から小児期に発症することが多いです。難治性となる場合もあります。
・緑内障:眼圧上昇による視力障害を起こすことがあり、早期発見・治療が重要です。
・発達遅滞、片麻痺:脳病変の程度によって、知的発達の遅れや運動麻痺を伴うことがあります。
【診断】
顔面の毛細血管奇形の存在と、頭部MRI検査による脳軟膜血管腫の確認によって診断されます。造影MRIで軟膜の増強効果や、頭部CT検査での脳の石灰化が特徴的です。
【治療】
・毛細血管奇形:パルス色素レーザー療法が第一選択です。
・てんかん:抗てんかん薬による薬物療法を行います。難治性の場合は外科的治療が検討されます。
・緑内障:点眼薬による眼圧コントロール、必要に応じて手術療法を行います。
指定難病および小児慢性特定疾病に指定されている。保険適用の矯正歯科治療の対象疾患でもある。
【関連情報】
関連用語:毛細血管奇形、ポートワイン母斑、単純性血管腫、パルス色素レーザー、緑内障、てんかん、軟膜血管腫症
関連疾患:毛細血管奇形-動静脈奇形症候群(CM-AVM)、クリッペル・トレノネー症候群、PHACE症候群
関連遺伝子:GNAQ、GNA11