パークスウェーバー症候群

項目 内容
日本語名 パークスウェーバー症候群
英語名 Parkes Weber syndrome
略語 PWS
読み方 ぱーくすうぇーばーしょうこうぐん
カテゴリ 9、混合型脈管奇形、KTSなど

パークスウェーバー症候群(PWS)とは、毛細血管奇形(皮膚の赤あざ)と動静脈奇形・動静脈瘻(高流速型脈管奇形)、および患肢(病変のある手足)の過成長(肥大)を合併する混合型脈管奇形です。イギリスの医師Frederick Parkes Weberにより報告されたことから命名されました。

【クリッペル・トレノネー症候群(KTS)との違い】

パークスウェーバー症候群はクリッペル・トレノネー症候群(KTS)と非常に似た症状を呈するため、区別が難しいことがあります。最大の違いは、動脈成分(動静脈奇形・動静脈瘻)が存在するかどうかです。

  パークスウェーバー症候群 クリッペル・トレノネー症候群
主な脈管成分 毛細血管奇形+動静脈奇形(高流速型) 毛細血管奇形+静脈奇形+リンパ管奇形(低流速型)
皮膚の熱感 強い(動脈血流による) 比較的少ない
動脈性拍動 あり なし
心不全リスク 高い(大きな動静脈シャントによる) 比較的低い

国内の指定難病・小児慢性特定疾病では、両者をまとめて「クリッペル・トレノネー・ウェーバー症候群」として分類されています。

【症状と合併症】

病変部位の皮膚熱感・膨張・疼痛・リンパ浮腫のほか、大きな動静脈短絡(シャント)が存在する場合は心臓が過剰に働かなければならなくなり(高拍出状態)、進行すると高拍出性心不全を引き起こすことがあります。脚長差が著しい場合は歩行障害・側弯症にもつながります。

【治療】

症状に応じた保存療法(弾性ストッキング・鎮痛薬)、血管内治療(塞栓術)、外科的治療が組み合わされます。根治的治療法はなく、生涯にわたる経過管理が必要です。原因遺伝子(RASA1遺伝子変異など)と関連する分子標的治療薬の研究も進んでいます。

| 備考 | RASA1遺伝子変異に関連する「毛細血管奇形-動静脈奇形(CM-AVM)」との関連も報告されており、遺伝子検査が診断の補助となる場合がある |

https://cure-vas.jp/list/combined-vascular-anomalies-klippel-trenaunay-syndrome/ 混合型脈管奇形の治療法を教えてください。

【関連情報】

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関連用語 クリッペル・トレノネー症候群、混合型脈管奇形、動静脈奇形、動静脈瘻、高拍出性心不全、脚長差、RASA1遺伝子
関連薬剤 塞栓物質(塞栓術)、トラメチニブ、鎮痛薬(NSAIDs)
関連検査 超音波ドプラ検査、MRI検査、血管造影検査、心臓超音波検査

(最終編集:2026223日)