2026.02.15
セルメチニブ(コセルゴ)
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日本語名 |
セルメチニブ |
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英語名 |
Selumetinib |
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略語 |
― |
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読み方 |
せるめちにぶ |
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カテゴリ |
8、動静脈奇形 |
セルメチニブ(selumetinib)は、MEK1およびMEK2を選択的に阻害する分子標的薬です。商品名はコセルゴ(Koselugo)で、アストラゼネカ社により開発されました。経口投与可能なカプセル剤です。
【作用機序】
細胞内のシグナル伝達経路には、血管や組織の成長・増殖に関わる重要な経路があります。その一つがRAS/MAPK/MEK経路(RAS/RAF/MEK/ERK経路とも呼ばれる)です。この経路が異常に活性化されると、細胞の過剰な増殖や血管形成異常が起こります。
セルメチニブはこの経路の中のMEK1/MEK2というタンパク質を阻害することで、異常なシグナル伝達を抑制し、病変の進行を抑える効果が期待されます。
【承認状況】
2020年に米国FDAで、神経線維腫症1型(NF1)に伴う症候性で手術不能な叢状神経線維腫(plexiform neurofibroma)を有する小児患者に対して承認されました。日本でもアレクシオンファーマ社が開発し、2022年に同様の適応で承認されています。また2025年に成人患者へも適応拡大しました。さらにカプセルが内服困難な小児に対し、顆粒剤も新しく承認されています。
【動静脈奇形との関連】
動静脈奇形(AVM)の多くは、RAS/MAPK/MEK経路に関わる遺伝子(MAP2K1、HRAS、BRAFなど)の体細胞変異が原因となることが明らかになっています。そのため、MEK阻害剤であるセルメチニブやトラメチニブが動静脈奇形に対する治療薬として研究が進められています。非常に高い効果が示されており、今後の開発が期待されます。

【主な副作用】
・皮膚障害(発疹、ざ瘡様皮膚炎など)
・消化器症状(下痢、悪心、嘔吐など)
・心機能障害(左室駆出率低下など)
・眼障害(網膜色素上皮剥離など)
・クレアチンホスホキナーゼ上昇
定期的な心機能検査や眼科検査が必要です。
【他のMEK阻害剤】
トラメチニブ(trametinib、商品名:メキニスト)も同じMEK阻害剤であり、動静脈奇形に対する研究が行われています。
【関連情報】
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項目 |
内容 |
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関連用語 |
MEK阻害剤、分子標的治療薬、シグナル伝達経路、RAS/MAPK/MEK経路、トラメチニブ |
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関連疾患 |
動静脈奇形(AVM)、神経線維腫症1型(NF1)、毛細血管奇形-動静脈奇形症候群(CM-AVM) |
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関連遺伝子 |
MAP2K1、HRAS、BRAF、KRAS、NRAS |
https://cure-vas.jp/list/arteriovenous-malformation/
(最終編集:2026年2月15日)