2026.02.24
瘢痕化
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 日本語名 | 瘢痕化 |
| 英語名 | Scarring |
| 略語 | ― |
| 読み方 | はんこんか |
| カテゴリ | 3、乳児血管腫 |
瘢痕化(はんこんか)とは、皮膚や組織が傷ついた後、正常に修復されず、線維組織(コラーゲンなど)に置き換わった状態をいいます。いわゆる「傷跡(瘢痕:はんこん)」が残った状態を指します。瘢痕は正常な皮膚と色・質感・弾力が異なり、硬くなったり、盛り上がったり(肥厚性瘢痕・ケロイド)することもあります。
【乳児血管腫における瘢痕化】
乳児血管腫は自然に退縮する腫瘍ですが、退縮後にすべての患者さんで皮膚が完全に正常に戻るわけではありません。特に以下のような場合に瘢痕化や後遺症が問題となります。
・潰瘍(かいよう)形成:血管腫が潰瘍化(皮膚が深くただれた状態)すると、治癒後に瘢痕が残りやすくなります。特に摩擦の起こりやすい部位(首・わきの下・陰部など)に生じやすいです。
・大きく隆起した血管腫の退縮後:大きく盛り上がっていた血管腫が退縮した後、伸びきった皮膚がたるみ(線維脂肪組織・皮膚弛緩)として残ることがあります。これも広義の後遺症に含まれます。
・顔面の血管腫:顔面に生じた大きな血管腫は、退縮後も毛細血管拡張(赤みの残存)や皮膚のたるみが残り、整容面で問題となることがあります。
【瘢痕化の予防と治療の重要性】
乳児血管腫の治療(プロプラノロール内服・レーザー)を早期に開始するほど、増殖を抑えて瘢痕化・後遺症のリスクを低下させることができます。治療開始が遅れると、退縮後に皮膚変化が残る可能性が高くなります。後遺症(瘢痕・たるみ)が残った場合には、成長後に外科的修正手術(形成手術)が行われることもあります。
| 備考 | 治療が強く推奨される乳児血管腫のひとつとして「将来大きな瘢痕を残すことが予想される病変(顔面の広範病変、増殖が急激な病変)」が挙げられている。後遺症を残さないためにも早期治療開始が重要 |
https://cure-vas.jp/list/infantile-hemangioma/ 乳児血管腫の治療法を教えてください。
【関連情報】
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 関連用語 | 後遺症、潰瘍、肥厚性瘢痕、ケロイド、毛細血管拡張、皮膚弛緩、線維脂肪組織 |
| 関連薬剤 | プロプラノロール(ヘマンジオル®)、ステロイド軟膏(潰瘍処置)、色素レーザー |
| 関連検査 | 視診・触診、超音波検査 |
(最終編集:2026年2月23日)