房状血管腫

項目 内容
日本語名 房状血管腫
英語名 Tufted angioma
略語 TA
読み方 ぼうじょうけっかんしゅ
カテゴリ 3、乳児血管腫以外の血管性腫瘍 ※リストではカテゴリ3(乳児血管腫)と記載されていましたが、本疾患は「乳児血管腫以外の血管性腫瘍」に分類されます。ご確認ください

房状血管腫(TA)とは、皮膚や皮下組織に異常な血管が「房状(ふさ状)」に増殖する稀な血管性腫瘍です。「タフテッドアンジオーマ」とも呼ばれます。カポジ肉腫様血管内皮細胞腫(KHE)との組織学的・臨床的な類縁関係が深く、両者は連続したスペクトラムとする考え方もあります。ただし一般的に房状血管腫はKHEより軽症とされています。

【症状と経過】

主に乳幼児〜小児期に発症し、体幹・頸部・肩などに赤褐色〜暗赤色の硬い皮膚病変として現れます。自然消退することもありますが、成人まで持続することも多く、疼痛を伴う場合もあります。

KHEと同様に、重症例では血小板が著しく減少して出血傾向をきたす「カサバッハ・メリット現象(KMP)」を合併することがあります。KMPを伴う場合は生命に危険が及ぶことがあるため、緊急の治療対応が必要です。

【治療】

無症状の軽症例は経過観察となることがあります。KMPを伴う重症例に対しては、2024年1月にシロリムス(ラパリムス錠)が「血管内皮腫・房状血管腫」として薬事承認を取得しました。それ以前はステロイド・ビンクリスチン・アスピリンなどが使用されてきました。

| 備考 | 病理検査ではKHEと異なる組織学的特徴(「タフト(房)状」の毛細血管増生)が確認される。KHEと房状血管腫の区別は病理検査による確定診断が必要 |

https://cure-vas.jp/list/other-vascular-tumors/ 乳児血管腫以外の血管性腫瘍を教えてください。

【関連情報】

項目 内容
関連用語 カポジ肉腫様血管内皮細胞腫(KHE)、カサバッハ・メリット現象、血管性腫瘍、病理検査
関連薬剤 シロリムス(2024年1月承認)、ビンクリスチン、ステロイド、アスピリン
関連検査 血液検査(血小板数・凝固機能)、MRI検査、病理組織検査(確定診断)

(最終編集:2026224日)