リンパ管腫症

項目 内容
日本語名 リンパ管腫症
英語名 Lymphangiomatosis
略語
読み方 りんぱかんしゅしょう
カテゴリ 7、リンパ管奇形

リンパ管腫症とは、異常に増殖・拡張したリンパ管が肺・骨・脾臓・肝臓・縦隔などの全身の複数臓器にびまん性(広範囲)に浸潤・病変を形成するまれな疾患です。「全身性リンパ管腫症(Generalized lymphatic anomaly:GLA)」とも呼ばれます。孤立したリンパ管奇形とは異なり、病変が多臓器に広がる全身性の疾患であることが特徴です。

【関連する疾患との関係】

ゴーハム病(Gorham-Stout disease):リンパ管が原因となり、骨が溶解(消える)するタイプです。進行すると、骨が進行性、浸潤性、連続性(関節を越える)に溶けます。全身、どこの骨でも起きます。胸や腹部の近く(脊椎、肋骨)の場合は、胸水、腹水となることがあります。
乳び胸(胸腔内リンパ液貯留):肺・胸膜への病変で乳び胸を合併します。乳び胸、胸水に関しては、様々な病態、病気で起こり得ます。
NRAS遺伝子変異との関連:一部のリンパ管腫症(KLA、カポジ型リンパ管腫症)でNRAS体細胞変異が検出され、MEK阻害剤(トラメチニブ)の効果が報告されています。

【治療】

2021年より難治性リンパ管疾患(リンパ管腫症・ゴーハム病を含む)に対してシロリムスが保険承認されており、最も期待される薬物療法です。
乳び胸に対しては低脂肪食・MCT食・オクトレオチド投与・手術(リンパ管静脈吻合術・胸管結紮術)なども行われます。NRAS変異例にはMEK阻害剤の有効性も期待されます。

| 備考 | リンパ管腫症・ゴーハム病は小児慢性特定疾病(リンパ管腫症)および指定難病(リンパ管腫症/ゴーハム病)の対象疾患であり、医療費助成が受けられる |

https://cure-vas.jp/list/lymphatic-malformation/ リンパ管奇形の治療法を教えてください。

【関連情報】

項目 内容
関連用語 ゴーハム病、乳び胸、リンパ管拡張症、NRAS遺伝子、小児慢性特定疾病、指定難病
関連薬剤 シロリムス、トラメチニブ(NRAS変異例)、オクトレオチド、ビスフォスフォネート製剤
関連検査 MRI・CT検査、骨シンチグラフィー、胸部X線、遺伝子検査(NRAS変異)

(最終編集:2026226日)