2026.02.24
内出血
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 日本語名 | 内出血 |
| 英語名 | Internal bleeding |
| 略語 | ― |
| 読み方 | ないしゅっけつ |
| カテゴリ | 9、混合型脈管奇形、KTSなど |
内出血とは、血管が傷ついて血液が体外に出ることなく、皮下や臓器・組織の内部に漏れ出た状態をいいます。皮膚の浅いところで起こると皮膚が青紫色に変色し(いわゆる「あざ」「打ち身」)、深部で起こると血腫(血の塊)として触れることがあります。
【脈管異常における内出血の特徴と原因】
脈管異常(血管腫・血管奇形)では、病変内の異常な血管・リンパ管が脆弱(もろい)であったり、凝固異常を伴うことが多いため、比較的軽微な刺激でも内出血が起こりやすい傾向があります。
<リンパ管奇形> 嚢胞状リンパ管奇形では、病変内部での出血(内出血)が起こると、病変が急激に腫脹・硬化し、激しい痛みを伴うことがあります。外見上は急に大きくなったように見えることが特徴です。触診では内出血を起こした嚢胞の壁が硬く触れることがあります。
<静脈奇形> 嚢胞状となった静脈奇形では、病変内部での出血(内出血)が起こると、病変が急激に腫脹・硬化し、激しい痛みを伴うことがあります。外見上は急に大きくなったように見えることが特徴です。触診では内出血を起こした嚢胞の壁が硬く触れることがあります。
<混合型脈管奇形(クリッペル・トレノネー症候群など)> 静脈・リンパ管成分を含む混合型脈管奇形では、病変内の血流が滞って血栓が形成されたり、血管壁の脆弱性から内出血が繰り返されることがあります。患部の急激な熱感・腫脹・硬結(しこり)・疼痛は、内出血や血栓形成のサインである可能性があります。これらが起こったときは放置せず、主治医に相談することが重要です。
<動静脈奇形・動静脈瘻> 高流速型の病変では、高圧の動脈血が流れることで血管壁が破れやすく、進行した症例(ショービンガー分類Ⅲ期以降)では潰瘍・出血・内出血が起こります。重篤な場合は大量出血につながる危険性もあります。
【対処と注意点】
内出血が起こった場合は、安静にし、患部を冷却(冷やす)することが基本です。病変が大きい場合や、疼痛・腫脹が急速に増悪する場合はすぐに医療機関を受診してください。また、手術や硬化療法などの処置前には、限局性血管内凝固障害(LIC)の評価のため血液検査(Dダイマーなど)を確認することが勧められます。
| 備考 | 脈管異常に伴う慢性的な凝固異常(LIC)がある患者では、軽微な外傷でも内出血・血腫が形成されやすい。弾性ストッキングによる圧迫療法は内出血・血栓形成の予防に有用とされている |
https://cure-vas.jp/list/combined-vascular-anomalies-klippel-trenaunay-syndrome/ 混合型脈管奇形の治療法を教えてください。
【関連情報】
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 関連用語 | 血腫、出血傾向、限局性血管内凝固障害(LIC)、血栓症、静脈石、圧迫療法 |
| 関連薬剤 | 低分子ヘパリン、ワルファリン、アスピリン、シロリムス |
| 関連検査 | 血液検査(Dダイマー、フィブリノーゲン、血小板数)、超音波検査、MRI検査 |
(最終編集:2026年2月23日)