2026.02.24
パークスウェーバー症候群
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 日本語名 | パークスウェーバー症候群 |
| 英語名 | Parkes Weber syndrome |
| 略語 | PWS |
| 読み方 | ぱーくすうぇーばーしょうこうぐん |
| カテゴリ | 9、混合型脈管奇形、KTSなど |
パークスウェーバー症候群(PWS)とは、毛細血管奇形(皮膚の赤あざ)と動静脈奇形・動静脈瘻(高流速型脈管奇形)、および患肢(病変のある手足)の過成長(肥大)を合併する混合型脈管奇形です。イギリスの医師Frederick Parkes Weberにより報告されたことから命名されました。
【クリッペル・トレノネー症候群(KTS)との違い】
パークスウェーバー症候群はクリッペル・トレノネー症候群(KTS)と非常に似た症状を呈するため、区別が難しいことがあります。最大の違いは、動脈成分(動静脈奇形・動静脈瘻)が存在するかどうかです。
| パークスウェーバー症候群 | クリッペル・トレノネー症候群 | |
|---|---|---|
| 主な脈管成分 | 毛細血管奇形+動静脈奇形(高流速型) | 毛細血管奇形+静脈奇形+リンパ管奇形(低流速型) |
| 皮膚の熱感 | 強い(動脈血流による) | 比較的少ない |
| 動脈性拍動 | あり | なし |
| 心不全リスク | 高い(大きな動静脈シャントによる) | 比較的低い |
国内の指定難病・小児慢性特定疾病では、両者をまとめて「クリッペル・トレノネー・ウェーバー症候群」として分類されています。
【症状と合併症】
病変部位の皮膚熱感・膨張・疼痛・リンパ浮腫のほか、大きな動静脈短絡(シャント)が存在する場合は心臓が過剰に働かなければならなくなり(高拍出状態)、進行すると高拍出性心不全を引き起こすことがあります。脚長差が著しい場合は歩行障害・側弯症にもつながります。
【治療】
症状に応じた保存療法(弾性ストッキング・鎮痛薬)、血管内治療(塞栓術)、外科的治療が組み合わされます。根治的治療法はなく、生涯にわたる経過管理が必要です。原因遺伝子(RASA1遺伝子変異など)と関連する分子標的治療薬の研究も進んでいます。
| 備考 | RASA1遺伝子変異に関連する「毛細血管奇形-動静脈奇形(CM-AVM)」との関連も報告されており、遺伝子検査が診断の補助となる場合がある |
https://cure-vas.jp/list/combined-vascular-anomalies-klippel-trenaunay-syndrome/ 混合型脈管奇形の治療法を教えてください。
【関連情報】
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 関連用語 | クリッペル・トレノネー症候群、混合型脈管奇形、動静脈奇形、動静脈瘻、高拍出性心不全、脚長差、RASA1遺伝子 |
| 関連薬剤 | 塞栓物質(塞栓術)、トラメチニブ、鎮痛薬(NSAIDs) |
| 関連検査 | 超音波ドプラ検査、MRI検査、血管造影検査、心臓超音波検査 |
(最終編集:2026年2月23日)