プロプラノロール
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 日本語名 | プロプラノロール |
| 英語名 | Propranolol |
| 略語 | ― |
| 読み方 | ぷろぷらのろーる |
| カテゴリ | 7、リンパ管奇形(※乳児血管腫とも関連) |
プロプラノロールとは、「βブロッカー(β受容体遮断薬)」と呼ばれる薬剤の一種で、心臓・血管・気管支などに存在するβアドレナリン受容体を遮断することで様々な作用をもたらします。もともと高血圧・狭心症・頻脈性不整脈などの治療薬として使用されてきましたが、2008年にフランスの医師チームが乳児血管腫への劇的な効果を偶然発見したことから、脈管異常治療における重要な薬剤として急速に普及しました。
【乳児血管腫に対する使用】
現在、乳児血管腫の第一選択薬として国内外のガイドラインで推奨されています。プロプラノロールの乳児血管腫への作用機序として、①血管収縮による見た目の改善、②新しい血管の形成の抑制(抗血管新生)、③血管腫細胞のアポトーシス(細胞死)の誘導などが考えられています。商品名「ヘマンジオル®(シロップ剤)」として乳児血管腫に対して保険適応があります。
【リンパ管奇形・リンパ管腫症への試み】
以前より、リンパ管奇形やリンパ管腫症に対してもプロプラノロールが試みられてきた経緯があります。一部の症例報告では効果が示されることもありましたが、シロリムス(2021年に難治性リンパ管疾患に対して保険承認)の登場以降は、シロリムスが主要な薬物療法となり、プロプラノロールの位置づけは補助的なものとなっています。
| 備考 | 喘息・徐脈性不整脈・低血糖のリスクが高い患者では使用禁忌または慎重投与。発熱・哺乳不良・嘔吐時は服薬を中断し、主治医に連絡すること |
https://cure-vas.jp/list/infantile-hemangioma/ 乳児血管腫の治療法を教えてください。
【関連情報】
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 関連用語 | βブロッカー、乳児血管腫、低血糖、徐脈、不整脈、シロリムス(リンパ管奇形の場合) |
| 関連薬剤 | シロリムス(リンパ管奇形第一選択)、ステロイド(乳児血管腫の以前の選択肢) |
| 関連検査 | 心電図検査、心臓超音波検査、血糖測定 |
(最終編集:2026年2月23日)